登頂日:2019年5月13日
関西最高峰の八経ヶ岳は標高1915m、この程度の高さでは高山病の心配もなく快適で安全な登山ができます。
ただしこのコースは最初の登りがキツイため、準備運動をしっかりしないと山頂で倒れて心配停止になってしまう人もいます。
私はこの日、八経ヶ岳に登頂し戻ってきたところで、最初の急な登りを超えて倒れた人に出会い(男性2人組で1人が心配停止に、もう1人が心臓マッサージをしているところに出会いました)、3時間水なしで走って疲れた体を奮い立たせて救助を呼びに行きました。
業者還トンネル西口
6:50業者還トンネル西口スタート。
まずはこの小さな橋を渡ります。
少しだけ沢沿いを歩いて、その後急な上り坂を大峰奥駆道に出るまでひたすら登ります。
走って20~30分程でしょうか。
木の根っこがむき出しなので躓かないよう。
急な登りが終わると・・・
大峯奥駈道に出られます。
以後、とても走りやすい快適な道が続きます。
弁天の森
しばらくいくと弁天の森。
途中、いくつか道標がありますが、なくても迷うことはないでしょう。
さすが世界遺産、標高1000メートルを超えるところにこのような快適な道が延々と続いている、別世界です。
神聖な雰囲気を感じながら快適にトレイルランできます。
聖宝の宿跡
聖宝の宿跡までくると、ここから弥山への登りが始まります。
最初の登りと同じくらいのキツさを覚悟して登りましょう。
階段が続くので登りやすいですが、20分以上の登りが続きます。
徐々に標高が上がってきて景色も良くなってきます。
いよいよ・・・
弥山小屋
8:00弥山小屋到着。発電用でしょうか、重油の嫌な臭いが立ち込めています。
ここまで1時間強かかりました。
少し奥までいくと弥山山頂へ行けます。
弥山山頂には神社が。ここから坪内河合方面へ降りる事もできます。
パノラマの絶景が広がります。
弥山小屋まで戻って八経ヶ岳を目指します。
アップダウンのきついゴツゴツした岩肌むき出しのルートを30分程がんばれば着きます。
「八剣山」とは八経ヶ岳のことです。
途中で天然記念物のオオヤマレンゲの生息地を通ります。
オオヤマレンゲの開花は6~7月で、5月にはまだ咲いていませんでした。
鹿による食害がひどいようで鹿の侵入を防ぐ扉が設けられていました。
八経ヶ岳
8:30八経ヶ岳登頂。
関西最高峰ですが、山頂はこじんまりとしています。
ここからさらに釈迦ヶ岳へ続く道もありますが、日帰りは厳しいのでそのままピストンで業者還トンネル西口へ戻ります。
最初に書いたように、倒れている人を発見し、救助要請のため急いで下山。
9:50業者還トンネル西口へ戻ってきました。
ぴったり3時間で到着。
さいごに
トレイルランを日常やっている人なら最初の登りは何ともないのですが、普段運動不足の人にとってはハードな上り坂が続きます。
麓の駐車場の管理人さんによると、最初の急な登りを登り切って倒れる方が毎年数名おられるようで、もし登ったところで倒れたしまった場合、担いで下山することは困難な距離ですのでヘリコプターによる救助を待つしかなく、今回もそうでした。
大峰奥駆道や弥山、八経ヶ岳もとても気持ちの良い最高のコースですのでオススメなんですが、このような危険性もあるという認識は必要です。
登られる方は、ソフトバンク以外の携帯電波が届かないことも知っておくとよいと思います。
今回は本当に運よく、ソフトバンクのスマホを持っていた方が救助を要請できたんです。
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