登頂日:2019年4月26日
釈迦ヶ岳と呼ばれる山は全国にいくつかありますが、「山頂にお釈迦様が立っている釈迦ヶ岳」は関西にある大峰山系の釈迦ヶ岳だけだと思います。
大峯山系の山々は全体がパワースポットになっていて、世界遺産の大峯奥駈道など神聖な雰囲気満点です。
自然を真に愛する人向けの、観光地化されていないオススメの山ですので、ぜひ一度、山頂でお釈迦様を拝んでみて、釈迦像を運んだ人に思いを馳せてみてください。
登山コース
釈迦ヶ岳への登山コースは主に2つ。
・田尾登山口からのソフトコース
・前鬼からのハードコース
どちらも私は走ったことがありますが、オススメは前鬼からの登りの急なハードコースです。
なぜなら山頂の釈迦像を運んだ人がここから登ったからです。
釈迦像は分解したパーツを数人がかりで山頂まで運んだらしく、ただただ驚くばかりです。
分解しても台座などは100kgを超えていたらしいです。
昔はすごい人がいたもんだ。
前鬼登山口へ
登山口到着直前にこんな滝がありました。
前鬼は水が美しい土地で、下の記事にはエメラルドブルーの美しい流れを掲載しています。
7:00 前鬼登山口
しばらくアスファルトの道路を進みます。
突き当りの前鬼山集落跡まで20分程。
宿泊所の裏から登ります。
ここからはピンクのリボンを目印に進んでいかないと迷いますので注意です。
二つ岩を超えて、
ひたすら階段を上り続け、
太古の辻まで来ました。
これより世界遺産の大峰南奥駆道とのことです。
標高1000m以上にある世界遺産を満喫しながら気持ちよく山頂を目指します。
笹がまあまあの高さまで生い茂っているので、雨上がりなどで濡れていると腰辺りまでビショビショになります。
この日は下界は晴れているのに山頂付近は濃霧状態でした。
熊笹をかきわけ、大峰奥駆道をひたすら行きます。
大日岳は帰りに寄るつもりでスルーして釈迦ヶ岳を目指します。
8:00 深仙宿
かなり霧が立ち込めています。
釈迦ヶ岳はまだしばらく先です。
ここからはひたすら登りが続きます。
深仙宿を後にして昇っていきます。
どんどん登ります。
さらに進みます。
田尾駐車場からのルートと合流します。
ここまでくれば山頂までもう少しです。
霧がすごい。
9:00 釈迦ヶ岳山頂
ついに登頂。
お釈迦様いたー!
霧の中に聳え立つお釈迦様。
風が強いのによく倒れないなーと思いながら。
台座はこんな感じです。
濃霧と強風で怖いくらいでした。
そのまま「弥山」と書いた方向へ進んでいきます。
ここからは急な崖の上り下りで危険な難所が続きます。
馬の背を超え、
空鉢岳を超え、
途中にこんな像も、
危険な道が続きます。
進みます。
孔雀ノ覗を超え、孔雀岳方面と仏生ヶ岳方面への分岐。
体力が余っている場合は仏生ヶ岳へ。
ここからは苔むした幻想的な世界が広がります。
道標を超え、
しばらくいくと快適な平坦コースが待っています。
平坦で走りやすい道が続きます。
この日は霧が濃いため幻想的な雰囲気を感じながらひたすら走ります。
11:10 仏生ヶ岳
見晴らしは良くないのでそのまま休憩もせず釈迦ヶ岳へ戻ります。
11:50釈迦ヶ岳へ戻ってきました。
これから深仙宿に戻り、行きに寄れなかった大日岳を目指します。
太い木を超えて、
大日岳と前鬼の分岐まで来ました。
危険なため注意書きがされています。
いよいよ登ります。
危険な岩場を登っていきます。
急斜面で足場のないような岩を登ります。道なき道です。
12:30 大日岳山頂
山頂にはこんな像があります。こちらも釈迦ヶ岳同様、同じ人が担いで登ったらしいです。
大日岳の帰りが最も危険です。
崖を滑り落ちないよう注意。
山頂付近は霧がすごかったのですが、下界に降りてくるととても天気がよく快晴。
13:00 前鬼駐車場
無事に戻ってきました。
さいごに
6時間も水なしで走りっぱなしでしたが、さすが大峰山系のパワースポットです、パワーが漲ってきます。
トレイルランのコースとしては熊笹が多かったり急な崖が多くて走りにくかったですが、それでも終始、気持ちよく山を満喫できました。
大峰山系の山々に登ると日常を忘れさせてくれます。
特にこの釈迦ヶ岳は霧が立ち込めていても、お釈迦様によって逆に神聖な雰囲気を醸し出してくれるので、少々天気が悪い日でもオススメできるコースです。
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